池澤夏樹氏「静かな大地」、読了。
アイヌに対し根拠のない劣等民族のレッテルを貼り、彼らの土地や自然、神々までも奪い、踏みにじってきた和人(日本人)の卑劣さ・傲慢さに憤りを覚えながら最後まで一気に読み切った。
歴史のある時点で和人とアイヌの立場が逆転していたら今の日本はもっとましな国になっていたのではないだろうか。
力と恫喝と感情が支配する国ではなく、言葉とチャランケ(議論)と理(ことわり)により導かれる国。
それはともかく。
主人公たちに待ち受けていた運命は悲劇的なものだったが、この物語を読んでいる間、僕はずっとアイヌの心をすぐ隣に感じて幸せな時を過ごすことができた(実は今もその余韻に浸っている)。
それこそ池澤夏樹氏の面目躍如たるところだが、決してそれだけではなく歴史小説としての読みごたえも十分。同氏の代表作のひとつであることは間違いない。
今日でこの世界が終わるというのであればそれはそれで一向に構わないいやむしろ完璧に消滅してほしいとまで思う絶望感。
今日でこの世界が終わるというのであればそれはそれで一向に構わないいやむしろ完璧に消滅してほしいとまで思う絶望感。
ジンマンのマーラーはかなり良い。特に癒しの7番は!
ここ数日、ジンマンxチューリヒ・トーンハレのマラ7ばかり聴いています。最初は謎めいた旋律に不安をかき立てられるようで嫌でしたが、次第に深い森にいるような落ち着き・安らぎが得られるようになり、今や睡眠導入曲として手放せません。
CD、というよりFLACファイル鑑賞系クラシック音楽ファンの憂鬱。
クラシック音楽ファンにもコンサート派(ライヴ派)だけでなくCD鑑賞派(オーディオ派)が少なからず存在することを知り、自分のスタンスに多少は自信が持てた気がする。
もちろん、どちらか一方に偏らずに自分なりのバランスで楽しむのが理想の姿だと思うけれど、それが許されない現実もあり。
Don’t give up, Miyagi! Don’t give up, Sendai!
僕も妻も仙台に実家がある。
八十を超える父母も義父も幸い無事でひとまず安心したが、水道やガスの復旧はめどが立っていないようだし、食料品や燃料の供給が絶対的に不足しているのを知り、長丁場となりそうな不自由な生活で体調を崩さないかと心配でならない。
比較的近くに住む一番年の若い従兄弟が毎日自転車で水や食料を運んできてくれたり、ご近所の方にも気を配って頂いているとのことで、いくら感謝してもしたりない気持ちだ。
そういった意味も込めて、あえてこう叫びたい。
「がんばれ!宮城! がんばれ!仙台!」
OLYMPUS PEN Lite E-PL2が欲しいんですっ!
ここ数年は幼稚園の運動会や発表会など、娘のイベント撮影最優先の機種選定、つまり機動性と超ズームでの静止画&動画撮影機能重視の結果、いわゆる『ネオ一眼』コンデジを2機種連続で使ってきました(↓)。
Canon PowerShot S5 IS
Panasonic LUMIX FZ38
ところが、昨春娘が小学校に上がって約1年経過して分かったことは、「小学校って運動会しかイベントがないんだなー。」ってこと。ええ、それはもう見事なほどに。
その唯一のイベントである運動会も、各種目単位で丸ごと動画で撮り、自宅に帰ってからPCに取り込んで大画面で再生しつつ静止画を切り出していった方が10000倍確実にベストショットを『撮れる』ことは実証済み。それならビデオカメラで十分、て言うかビデオカメラの方が長時間のホールドも楽だし。
要するに「もうネオ一眼である必然性はなくなったなあ。」と感じたわけです。
ちょうど「そろそろ風景や街並みも少しずつ撮っていきたいなあ。」という気持ちも芽生えてきたところだったし、この夏休みにはちょっと気合いの入った家族旅行を予定していることもあり、
「デジ一眼買おうかなあ。」と思い立ちました。
現在LUMIXを2台使っていてパナの使い勝手の良さは十分理解していたので、「デジ一眼もやっぱりGF2かGH2かなー。」と漠然と考えていたんですが、ある日、ネットをザッピングしていた僕の目はあるデジ一眼に釘付けになりました。
「こ、これ、良い!絶対良い!手に入れたい!このカメラでたくさん写真撮りたい!」
OLYMPUS PEN Lite E-PL2。一目惚れです。
一応後付けで気に入った理由を列挙すると、
◆いつでもどこでも一緒に連れて行って写真を撮りたいという気にさせるシンプルで可愛いデザイン。
(一番大切なことですよね!カメラですから!)
◆マイクロフォーサーズなのでボディもレンズも軽量・コンパクト。
(今まで使ってきたネオ一眼と重さは大して変わらないし、ゴッついいネオ一眼より遥かにコンパクト。)
◆PEN Liteシリーズ三作目で、前々作・前作の問題点がフィードバックされ完成度が高まっている(はず)。
(前作までは「AFが遅い」「シャッターを切ってから撮影までのタイムラグが大ある」「スイッチアクションがもっさりしている」等の問題点が指摘されてきたが、実記を操作した方々の印象だとかなり改善されている模様。)
◆豊富な拡張性とアクセサリー群
(ステレオマイクやBluetooth画像転送モジュールのラインナップが嬉しい。)
最初は「今のじゃダメなの?」と難色を示した財務大臣(カミさん)も「旅行の思い出を綺麗な写真で残したい」という点に理解を示してくれて、死蔵のKiss N等を下取りに出すことを条件に新規購入を認めてくれましたヽ(^0^)ノ
あとは買うタイミングだけなんですが、もう少し実機レビューが出揃ったらにしようかと。
(カメラに関しては人柱になる知識も自信もなし。)
今はカラーで迷っています。最初は「シャンパンゴールドしかない!」と思っていたけど、昨日あたりから「黒も悪くないなあ。」と絶賛迷い中。
買ったら絶対に実機レビュー書きますので、そのときはまた読みに来て下さいね!
「月と専制君主」
このところずっと、気がつくとこの曲ばかり口ずさんでいます。
”言葉に税はかからない”
”夕べ君を悲しませた奴らも好きにさせとけばいいのさ”
”君は君 かけがえなく”
itunes.apple.com
ブログ始めました(正式公開)。
初めまして、tadashimoです。このたび色々と考えるところあってブログを始めることにしました。
一応計画としては、クラウドあれこれ(アプリケーションやハードの紹介、実機レビュー等。主に初心者向け)、Mac・iPhone・iPadあれこれ(こちらも初心者向け?)、デジタルガジェットあれこれ(実機レビュー等)、そして日常のつれづれなることなどを中心に少しずつ書き留めていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願い致します。
(2010/11/15 02:14 脱稿)