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Archive for the ‘子育て’ Category

娘が一生懸命けん玉をする姿を見て山上憶良になった夜

夕食後、「けん玉がやりたい」と娘が言い出すと、カミさんがどこからかおnewのけん玉を出してきた。

 

いつでも唐突なお願い事をしてきて親を困らせる娘と、かなりの確率で娘の望みを叶えてくれるカミさん、と言う構図。

 

 

学校の授業で生まれて初めてけん玉をやって、全然できなかったので練習したくなったらしい。

 

一番簡単な、大きい方のお皿に載せようとするが、かすりもしない。

 

赤玉を真上に、自分の顔にぶつかるくらいの感じで思い切り引っ張ってごらん」とアドバイスすると、そのうちお皿にカツンカツンと当たるようになってきた。

 

それでもまあ、~今日はお皿に載せるのは無理だろうなあ、巧くできなくて泣き出さなきゃ良いけど~と思いつつ応援していたら、しばらくして「カポッ!」と大皿に赤玉が載っかって落ちなかった。大成功だ!

 

「出来たー!」と大喜びで飛びついてくる娘をヒシッと抱きしめて誉めてあげると、娘ちょっと涙。

 

そのうち大皿に載っかる確率はどんどんアップしていき、10回に4、5回は載せられるほどメキメキ上達。一心不乱に飽きずにやり続けたときの子供の集中力と上達度にはいつもながら感心させられる。

 

気が付くと娘の額から汗が流れていた。非力な7歳にとって赤玉を引っ張り上げるのはかなり力を必要とするらしいが、そこまで頑張るか!けん玉に!と半分呆れながら、成功したときの満足げな表情を何枚もカメラに収めた(動画も撮った)。

 

 

銀も 金も玉も何せむに 勝れる宝 子にしかめやも(山上憶良)

 

 

なのである。

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川崎市民プラザのプールでたっぷり泳いできました。

娘が週イチで通っているスイミングスクールの次なる昇級課題が「面かぶりバタ足7m」なのだが、今のままでは合格はちょっと難しい…と言うことで、どこか思う存分練習できるところはないかなー、と近所をググってみたら、高津区の「川崎市民プラザ」に室内プールがあるのを発見!そう言えばお隣のお姉ちゃん達がそこのスイミングに通っているみたいとのママ情報もあり、じゃあ一度そこに行ってみよう!ということに。

最寄りのバス停から市バスで数駅、と思ったよりずっと近く、あっと言う間に着いちゃいました、川崎市民プラザ

人影といえば、帰りのバスを待つお年寄り達の姿がチラホラしているだけで、「やっぱりこんなもんだよな…」とちょっとテンション低下。外観は特にどーってことない茶色の建物で、すれ違う人もなく、若干の不安が頭を過ぎりつつもおずおずと自動ドアを入ってみると…

「り、立派過ぎる!」。 …どこかのスパか観光地のホテルと見紛う程のデラックスな屋内。天井も高いし自然光をふんだんに採り入れた採光も素晴らしく、親子三人ですっかり感激!娘も走り回ってハシャいでいる。

これは期待できるかも!とあちこち覗いてみたい気持ちを抑えてプールの入口にまっしぐら。まず自動券売機でチケット購入。大人500円、小人は平日は200円だけど土日は無料でコレも嬉しい!

2時間毎の入替制で、多少待たされたものの、その間特に人が増えてくる様子もなく、「空いてそうで良かったー。」と喜んでいるうちに時間が来たのでロッカーへGO!普通のコインロッカーが並んでいるだけだけど掃除が行き届いていてシャワーも清潔そのもの。ますますの期待感を持って、プールへ下りてみると…

「ほー!」。プールは大人用と赤ちゃん用の二面あり、天井もそこそこ高く圧迫感ゼロ。外光も程良く入っていて環境としては無問題、て言うか気分爽快。大人用プールも、一番左のレーンには上げ底板が敷き詰められていて低学年専用に。真ん中の数レーンはウォーキング用、右端の2レーンが本格的に泳ぐ人用になっている。

最初ちょっとカルキ臭がしたけど、すぐに気にならなくなったし、水はもちろん綺麗で適温。室内もありがちなムッとする暑い感じがせず快適そのもの。脇には「高温室」があり興味本位で入ってみたが、娘とパパは息苦しくて数分でギブアップ。「すぐに慣れるよ」としばらく籠もって冷えた体を温めていたのはママ。

泳ぎに来ている人の数も多からず少なからず。その中でもウォーキングしている中年男女がやたら多く、子供は娘を含めて4、5名。周囲を気にせずに練習に集中できるこれだけの環境は実に貴重。

娘とママは低学年レーンで早速「面かぶりバタ足」の練習を開始。パパはその隣のレーンを平泳ぎで25m行ったり来たり軽く流しつつ、娘を応援。初めは何回トライしても最長6mで立ち上がっていたけど、ママの「両腕をピーンと伸ばして頭の上で握り、肘を曲げない!」、パパの「壁を強く蹴る!」という2つのアドバイスを聴いて繰り返し練習していたら、最終的には確実に8m泳げるように。やったね、娘!

と言うわけで、家族三人気持ち良くプールを後にし、施設内のレストランで遅い昼食。

パパはカツカレー、ママは天ざる、娘はオムライスにホットケーキを注文。運動してお腹ペコペコだったこともあり全員完食。決して高級とは言い難いけど、待たされなかったし店員さんの愛想も応対も良かったし、味も含めて十分及第点。

娘は達成感と満腹感で、ママは娘が泳げたことの喜びで、そしてパパはストレス続きだった一週間の憂さと日頃の運動不足が多少は解消でき、家族三人それぞれ大満足で「また来ようね!」、「毎週来ようね!」と声を掛けつつ帰路に就いた11月のとある土曜日の出来事。

《余談その1》

本編では敢えて触れなかったが、この施設に入るとトイレと自販機の多さに驚かされる。トイレは掃除して回るだけでも大変だと思うが、まあ雇用対策としては丁度良いのだろう。自販機の多さは謎だが。

とにかくどこもかしこも立派でだだっ広い施設ばかりなので、空調、清掃、メンテナンスには人件費も含めて膨大なお金が掛かっていることは明白。毎日大変な額の税金が投入されているわけで、市民としては使わなきゃ損損!ということを痛感した一日だった。

《余談その2》

プラザ内でプールの時間を待っていると、防弾チョッキを身に着けた警官の姿が。何事かと訝しく思っていると、同じ格好をした人達がゾロゾロ出て行く怪。…少し考えてピンと来た!

「APECの警備で他県から動員されてきたお巡りさんだ!」。この市民プラザには宿泊設備があり、予約状況を眺めるとほかの日は閑古鳥だが土曜日だけは毎週埋まっている。恐らく職員研修、社員研修に使われているのだろうが、まさかお巡りさんの宿泊所になっていたとは…。

帰りに外にでてみると、向こうには警官輸送用のバスが3台。周りにはジャージ姿のお巡りさんが談笑していた。「あんなアンチャン達で万が一何か有ったら大丈夫なのかしら?」とママから至極ごもっともな発言があったので、「何か有ったら大変な場所には神奈川県警の精鋭部隊を投入していて、彼らはその穴埋めなんでしょ。」と無責任極まりない発言でお茶を濁した僕であった。

(2010/11/15 0:05 脱稿)

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