VMware Fusion 3上のWindows 7にMacのネットワークプリンタを追加する。
先日アップした拙文『VMware Fusion 3は概ね素晴らしいけど納得できない問題が二つほど。』の中で、
“VMware Fusion 3上のWindows 7で、Macの(無線LAN)ネットワークプリンタ(複合機 EP-803A/AW)は認識できていて一応印刷は可能だけど、給紙カセットの選択もインク残量のチェックもできない。”
などと書きましたが、この件についてちょっとだけ進展がありましたので報告させていただきます。
まず取っ掛かりですが、解決方法をゼロから模索するほどの知識も経験もない僕としては、当然のことながらとりあえずググってみることにしました。
『VMware Fusion』と言えばact2さん(笑)。と言うことで、早速act2さんのHPでネットワーク関係のFAQを当たったところ、こんな記述が。
「ネットワークデバイスが認識できないときは設定をNATからブリッジ接続に変更すると改善されることがある。」
『改善されることがある』という言い回しに引っかかるものを感じつつ(笑)、まあこれさえやれば万事うまく行くんだろうなぐらいの軽い気持ちで早速やってみました。
(1)VMware Fusion>仮想マシン>設定 で「取り外し可能デバイス」の「ネットワーク」をクリック。
(2)「ネットワーク アダプタの設定方法」をデフォルトの「NAT」から「ブリッジ」に変更。(「使用」は「自動検出」で。)
(3)Windowsを再起動する。
これだけでうまく行ってくれればシメたもの、だったんですが…
ダメでした。なんも変わらず。
そこで先達の方々はどうされているのかなー、といろいろググってみましたが、残念ながら今回はピッタリの事例には出逢えませんでした。
これで諦めていては面白くありません。
「じゃあ、とにかく自分の力で行けるところまで頑張ってみよう!」と腹をくくりました。
そこで冷静に問題を整理してみると…
ネットワークデバイス(今回の場合はプリンタ)のNAT接続は、VMware FusionがMacのネットワーク接続を共有することにより、ネットワーク上のプリンタとVMware Fusion=Windowsを擬似的に(←多分)繋いでいるものです。
ですので、NAT接続だったさっきまでの状態は、
『VMware Fusion上のWindows 7がMacのネットワークプリンタを認識できていた』訳ではなくて、『Macが接続しているネットワーク上のプリンタを使うことはできる』
と言う程度のものだったのです(微妙)。
今回このネットワークアダプタの設定を『物理ネットワークに直接接続』するブリッジ接続に変更したわけだから…この場合の物理ネットワークって言うと…
そうか!プリンタ(EP-803A/AW)を、Macがぶら下がっている無線LAN上のネットワークプリンタとしてWindowsで見つけた上で「プリンターの追加」をすればいいんじゃない?!
作業再開です。
(4)Windows>デバイスとプリンターで「プリンターの追加」をクリック。
(5)「インストールするプリンターの種類」は「ネットワーク、ワイヤレスまたはBluetoothプリンターを追加します」を選択。
(6)検索の結果見つかったプリンタのうち、アドレスがMacのぶら下がっているローカルネットワークプリンタのIPアドレス(192.168.11.X)だけのものを選択。←多分ここが今回のポイント!
(7)「プリンタードライバーのインストール」を要求してくるので、「ディスク使用」をクリックしてドライバのCD-ROMをセット。
(8)今回の場合、既にドライバがWindows 7にもインストール済みだったので、「現在インストールされているドライバーを使う」を選択。
(9)プリンター名を入力。
(10)「プリンター共有」するかどうかをを聞いてくるので、「共有」を選択。
(11)「EPSON EP-803Aが正しく追加されました」の表示で追加作業は完了。
(12)「デバイスとプリンター」を再度表示してみると、確かに「EPSON EP-803A」が追加されています!
(13)右クリックで「印刷設定」を見てみると、おなじみの基本設定ができるようになっています。
(14)「ユーティリティ」もちゃんと表示されます。肝心の?インク残量はどうでしょう?
(15)「調査中です」の表示のまま…
(16)用紙はちゃんと選べるんですけどねぇ。
(17)印刷は成功です!でもインク残量はダメですねー。
と言うことで、今回はここで終了。万策つきたわけではないけど、力尽きました。
一応プリンタを直接(もしくはネットワークを介して)MacやPCに接続した時と同様の印刷設定が可能となったので、当初の目的は達したと思っています。
インク残量だけは、そもそもプリンタ側からデータが送られてきていないのか、送信されてきているのにWindows 7側で受信できていないのか、その辺は全くの不明なんですが…。
まあ、特にdue dateを設定しないアクションアイテムとさせて頂いて(笑)、今回はこの辺で。
VMware Fusion 3は概ね素晴らしいけど納得できない問題が二つほど。
MacBook(late 2009)購入から1年が経過したある日、ふと思い立ってVMware Fusion 3を購入→インストールし、その上にゲストOSとしてWindows 7環境を構築しました。
会社ではWindowsマシン(XP)を使っていますが、会社のデータは持ち出せないシステム&ルールになっているし、自宅で風呂敷残業をする気も鼻からないので、仕事でWindows環境が必要だったわけではありません。
そもそも、WindowsだったらDELLのデスクトップ機(2009年製Vistaマシン)があるので、いざとなればそれを使えば済みますし。
ですので、MacBookのDual OS化は必要に迫られてのことでは全くなく、1000%興味本位に過ぎません。
(まあ、MacBookの購入動機自体「Mac(の文化)に触れてみたかった」ですからねー。(笑))
完全興味本位ですから同時に両方のOSが使えないBootcampではちっとも面白くありません。当然の流れで(両OSが同時かつシームレスに使える)仮想化ソフトを選択しました。
ではなぜ ParallelsではなくVMware Fusionにしたかというと、「取り扱っているact2さんに対して良い印象を持っているから」という非技術的かつ説得力ゼロの理由しかなくて…。
マイMacBookの先代のセキュリティソフト「Intego」もact2さんから購入したし、VMware Fusion関係のブログも充実してるし、「Mac関係はやっぱりact2さんかな」という個人的な思い(思い込み?)もあって。
もちろん、各種レビュー記事や諸先輩方のブログなどを散々チェックし、「ParallelsとVMware Fusionとの機能・性能差はほとんどない」、「(見た目的に)好きなほうを買えばいい」という確信を得たからこその安心購入だったわけですが。
…話を進めなければ。
VMware Fusionのインストール自体、難しいところやトラップは何もありません。マニュアルやウィザードに従って進んでいけばスンナリ完了します。
Windows 7も「まっさら」な状態からのインストールなので、特に問題なく完了しました。
こんな感じになります(シングルウィンドウ・モード)。
僕は基本的にはこのシングルウィンドウ・モードで使用しています。
このモードだと、MacとWindows間のファイルのやりとりがドラッグ&ドロップでできてしまいますからね!
両OSをシームレスで使えることのアドバンテージはかなり大きいと思っています。
今のところWindows 7で動作確認を行ったソフトは、Picasa 3、筆まめ、それとIE8(笑) といったところでしょうか。
おぉっと! 一番大事なことを書き忘れるところでした!
Mac OSの上に載っているとは言え、外界=インターネットと繋がっているのですから、セキュリティソフトは必須中の必須です!なにしろWindowsですから!(笑)
何の躊躇もなく、Norton Internet Security(NIS)の最新版を速攻でインストールしました。これで一安心。
結局僕のMacBookのセキュリティソフトはMac、WindowsともNISになったわけで、まあ余程のことでもない限りこの先数年はこれで行くでしょう。
ちなみに使用後は、Windowsをシャットダウンせずに左上の「サスペンド」をクリックして現在の状態を保存したのち(下図)、VMware Fusionを終了します。次回VMware Fusion起動時にWindowsがオートでレジュームされ、すぐに使える…というのが、お勧めの使い方のようです(僕もそうしてます)。
これで快適なDual OSライフが満喫できるようになりました!…と締めたいところですが、そうはイカの塩辛(笑)。
世の中そう甘いものではないらしく、とりあえず次の二点が僕的にはクリアしなければ気が済まない喫緊の問題となっています。
(1)VMware Fusion起動すると、ゲストOSであるWindows 7及びその上の各ソフトの動作のみならず、Mac OS側で起動中の各ソフトの動作が極端に遅くなる問題。
(2)ネットワーク(無線LAN)上のプリンタ(複合機)EP-803A/AWが思い通りに設定できないし、状態モニタもできない。
(1)については…
任意のMacソフトのツールバーをクリックしてから、コマンド一覧が下に展開表示されるまでにストップウォッチで実測できるレベルのタイムラグが発生する場合もあるし、レインボーカーソルが出まくることもある…と言ったら理解していただけるでしょうか。
VMware Fusion起動中のメモリの割り当ては、Mac OSに2GB、VMware Fusionに2GBと等分配です。
MacBook購入時にデフォルト2GBから公称上限の4GBにアップしてもらったので、正直2GBでの動作がどの程度のキビキビ感なのか想像も付かないのですが、これではあまりにもストレスフルなので、なんとか改善したいと思っています。
実は、改善のための準備は既に整っていて、やる気さえあれば今すぐにでも実行に移せるのですが、なかなか思い切れなくて…。
とにかくそのうち必ず実行しますので、結果はまたこのブログでご報告させていただきます。
(2)については…
VMware Fusion上のWindows側でプリンタは認識されているので一応印刷は掛けられるのですが、例えば給紙カセットの選択ができないし、インク残量のチェックもできません。
VMware Fusion上のWindowsから印刷する機会はほとんどないといっても過言ではありませんが、年賀状の宛名印刷という重大イベントではまだ必要となりそう※なので、是非ともクリアしておきたいところです。
※今度こそ「宛名職人」に乗り換えて「Windowsからの100%脱却」を実現しようと思ったのですが、最新版もやはり不評だったので諦め、ずっと使い続けている「筆まめ」をWindows 7にインストールして、宛名面だけ印刷することにしました。
(ちなみに文面のほうはPhotoShop Elementsで作成しています。思い通りにレイアウトできるので、年賀状ソフトは使う気になれません。)
というわけで、年明け最初のブログは問題提起で終わりです。
実は年末からの風邪が一向に治らず、一昨日あたりからは寝たきり状態で、何も成果のないお正月休みになってしまい、ブログもここまで書くのがやっとの状態だったことを言い訳として記して、筆を置きます。
本年もご愛読賜りますよう、よろしくお願い致します。