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Archive for 2012年10月

AirPlay対応小型軽量ヘッドホン希望!

いくらtouchのファイルをApple Lossless(ALAC)にしても、Bluetoothで非可逆圧縮されて飛ばされてたんじゃなんの意味もない。

可逆圧縮(ALAC)形式でWifi転送される
AirPlay対応で、ノイズキャンセラー機能も付いた小型軽量ヘッドホンの発売が待ち遠しい。

ポール・オースター『孤独の発明』読了。

ポール・オースター『孤独の発明』読了。

当時すでに詩人として活躍していた作者の散文デビュー作。

稀代のストーリー・テラーと称賛される作者だが、ここに描かれているのは、孤独に向かって加速度的に収斂していくひたすら絶望的な(にも拘わらず読者の心を捕らえて離さないスリリングな)いつもの展開ではない。

描いたのは、その死をきっかけに父について何か書き残そうとする苦闘の果て、その父が「いつもそこに存在していなかった」理由をついに知る作者の姿であり、古今の哲学書や古典さらには旧約聖書からの引用を『記憶の書』に淡々と書き留めていく作者の姿である。

この「書き留める」作業により作者がたどり着いたある「真理」。それを見失いたくないがゆえに、作者は孤独と絶望をテーマにした作品を永遠に生産していくことになるのだが…

それはともかく、単調で難解だと敬遠されても仕方がないこの「物語」ですら一気に読ませてしまう力量は、さすがオースター!と改めて脱帽せざるを得ない。

オースター・ファンにとって必読の一冊であることは間違いないが、そうでなくても読んでみて損はないと思う。作者が見出だした「真理」にはきっと共感できるはずだから。

カテゴリー:海外文学

通勤のお供がクラシック音楽から海外文学に完全シフト。

夏バテとともに通勤のお供はクラシックから海外文学に完全シフト。

ちなみに今一番のお気に入りはP.オースター。

とは言え、オーディオ各社のALAC対応ニュースを受けリッピング・エンコードをFLACからALACに切り換える決心が着いたのを機に文庫本+i Pod+HP通勤への再シフトを模索中。

カテゴリー:海外文学

「メリダとおそろしの森」

家族で「メリダとおそろしの森」を観てきました。

さすがPIXAR!としか言いようのない完成度の高い作品で、ハラハラドキドキの連続。そして最後はしっかり泣かせてくれます。娘もカミさんも僕も泣きました。

主人公のメリダもですが、同じくらいメリダのお母さんが良い演技を見せてくれます。心憎い演出ですが、あざとさは微塵もありません。

ほぼ全編、スコットランドの森と夜を表現した暗い映像で描かれていますが、それが物語に緊張感を与えています。3D(3D初体験でしたが)も絵に自然な奥行きを感じさせる控えめな使い方で、違和感や異物感はありませんでした。

このテイスト、好きです。また観たい、また劇場で。

カテゴリー:映画